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【プレゼントあり】「おかしのかんがあったなら…」

2015年6月9日 10:07 | 約5分で読めます
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ゆうちゃんのみきさーしゃ(こどものとも絵本)

ゆうちゃんが おやつにたべた おかしのかんが ころがって

コップをのせたら みきさーしゃに なっちゃった

みきさーしゃは うたいます

なんでも おなかに ぶちこんで

ごろごろ まわせば たちまちに

すてきな おかしが できあがる

ゆうちゃんは おなかに いれるものを さがして みきさしゃーで しゅっぱつです

みつばちからは はちみつを うしからは ぎゅうにゅうを にわとりからは うみたてたまごを・・・

ぜ~んぶみきさーしゃの おなかにいれて ごろごろごろごろ・・・はしっていきます

さあ、なにができあがるのかな?

絵本をもっとめくってみる

 

偶然並べたナッツが顔にみえてきたとか、壁のしみが人の顔に見えるとか

箱を繋げたら電車みたいになったとか、ロープのへびとか、日常の中に意味を持ってあるものに

はもうひとつなり、ふたつなりの顔があることがあります。

特に小さい人たちにはそういう物のもう1つの顔を見つける才能が長けているいるように思います。

以前、友人と友人の赤ちゃん同伴でお茶をしていた時に小さな彼女はひたすらに自分のおやつが

入っていたタッパーのふたを手に顔を近づけたり、外したり、小一時間ほどの時間飽きる事なく、

その半透明のふた越しの歪んだ?世界を夢中になって見ていました。

そのときは、タッパーのふたでこんなにも楽しめるものかと関心したものですが、

彼女にはもはやタッパーのふたではなかったのですね。

この絵本の中のゆうちゃんも、そういったもう1つの物の顔を探すのが上手です。

転がったおかしの缶にコップを乗せてみようと思い立っところはそこに一工夫すら加えています。

コップを乗せたら大好きなみきさーしゃになった!と思ったゆうちゃんの喜びはそのまま

みきさーしゃに乗って街へと繰り出します。

おかしの缶がみきさーしゃになった冒頭のくだりは実にさらっと自然に始まっていてうっかりすると

見落としてしまいそうになりますが、この絵本の楽しさは実はここにあるように思います。

もちろん、みきさーしゃの特徴を生かして、いろんなものをまぜながら、「なにができるのかな」

「なにがおこるのかな」とわくわく想像しながら進んでいくのは何とも楽しい!

私も子どもの頃、毎日見るいろんな夢をミックスジュースにして飲んでみるという一遍の詩を

書いたことがありましたが、ぐるぐる何かが混ざり合うという行為はその仕上がりの未知数にうっとりします。

つまり、この絵本を盛り上げているのは間違いなくこのぐるぐる混ぜ合わさっていく過程にあるのですが

その魅力もおかしのかんをみきさーしゃに見立てたこそなのだと思うのです。

絵本には実際には起こりえないファンタジーという設定が許されていますが、そのファンタジーと現実の世界を

つなぐドアはとても重要です。そのドアを入る事で私達は絵本の中へ違和感なく入り込み、そのドアをまた

くぐることで、ちゃんと現実の世界にも戻ってこられるのです。

だからこそ小さい人たちは何度も何度もその魔法の扉を開けたがるのです。

この箱は何になるかな、この紙は何に見えるかな、これとこれをくっつけたら何になるかな?

そこからどんな物がたりが生まれるかな。

なんてやり取りしながらお子さんと一緒に沢山の魔法の扉を作ってみてはいかがでしょうか。

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Filed in: あの子の絵本箱

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文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

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