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【プレゼントあり】「空を飛びたくなったら」

Posted By aki(加藤晶子) On 2015年7月14日 @ 09:53 In あの子の絵本箱 | Comments Disabled

[1]

とぶ [1]

谷川俊太郎・作  [1]

和田誠・画 [1]

ある晩、 まことは 空を飛ぶ夢をみます。

なんせ初めてのことなので 最初はうまく飛べないけれど
だんだん慣れてくると 上手に飛べるようになってきます。
友達の上、雲の上、大きな海の上もとんでいきます。

読んでいるわたしたちの からだも 空を飛んでいるように
ふわふわしてきますよ。

[2]

絵本をもっとめくってみる

小さい頃は4パターン位の同じ夢を何度も見ていました。
大人になった今でも私は毎日必ずといっていいほど夢をみます。そして声に出してしゃべっているようなのです。
しかも夢の内容がいつも追われている、緊迫した夢なのです。それも大長編で見る事が多く、その内容も毎回違います。
アクション映画を1本みたような感じなので、目覚めたときはものすごく疲れています。
もう少し楽しい夢や不思議な夢、絵本のネタになりそうな物語であればよいのにと
つくづく思うのですが、そううまくはいきません。

夢の中で逃げている際に空を飛んで逃げるなんてこともたまにはあります。
この絵本を読んでいるとその飛んでいる時の身体の感覚がそうそう!と共感できます。

そしてなんといっても和田誠さんの無駄な物を削ぎ落した清々しい画。
読者の私たちも空を飛んでいる気分にさせてくれる気持ちの良い画です。
また、友達の上を飛んだり、近くの畑の上を飛んだり見慣れた風景を別の角度から俯瞰で眺めることで
いつもとは違う世界を客観的に見せてくれます。
そして谷川俊太郎さんの歯切れのよいリズム感のある文章は詩人ならではです。
谷川さんの文に和田さんのイラストレーション、まさにしっくりくる名コンビです。

ところで絵本を描く時に「夢」だっというオチはあまり好まれません。
絵本(ファンタジー)に「それは全て夢だった」という逃げ場を作ってしまうと何でもありになってしまうからです。
「夢」という設定にすることで絵本の中のリアリティーが削がれてしまうからだと思います。

ですが、この絵本に関しては「夢」というのが脇役にあって「とぶ」ことそのことがクローズアップされています。
飛ぶ夢を見たという内容ではなく飛ぶ夢を見た次の日に本当に夢のように飛べた。
どうすれば飛べるのかという友人の問いに「夢をみればいいんだ」と答えています。
つまり「空を飛んだ」事自体は夢ではなく、「飛んだ夢」を見る事で現実の世界でも「飛べるようになった」という風にも読めます。
飛べたことが夢なのか現実なのかその曖昧さがまた私たちに「夢」を与えます。

子ども達は現実の世界でも飛べることを願って「飛ぶ夢」をみたがることでしょう。
空を飛べたら(飛ぶ夢を見られたら)どこへ行こうかお子さんと一緒にお話してみてはいかがでしょうか。

絵本バックナンバー [3]

 

★名コンビ!谷村俊太郎×和田誠の絵本★

[4]

あな [4]

(こどものとも [4]

傑作集) [4]

[5]

これはのみのぴこ [5]

[6]

がいこつ [6]

[7]

ともだち [7]

[2]

NPO法人セカンドブックアーチ

NPO法人セカンドブックアーチについて

読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。

寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

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