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【プレゼントあり】ロシア民話のロングセラー 3歳〜

2013年2月5日 11:07 | 約7分で読めます
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おだんごぱん

おだんごぱん―ロシアの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)

「ばあさんや、ひとつ、おだんごぱんをつくってくれないか」

指をくわえてなんだかこどもみたいなおじいさんのお願いにこなばこをごしごしひっかいてこなをあつめてくりーむをまぜて、バターをぬって、おばあさんはおだんごぱんをひとつ作ります。

ところが、ほかほかに焼けたおだんごぱんはころころとおもてに転がりだして行きます。うさぎやおおかみ、くまに食べられそうになりながら、その度に、得意の歌を歌って難を逃れるおだんごぱん。

ところが最後に口のうまいきつねにまんまとだまされ、おだんごぱんはぱくっと食べられてしまいました。

最後は、おだんごぱんをロにほおばったきつねの絵でおしまい。

食べられてしまったおだんごぱんにあっ!と同情しつつも、きっとさぞかしおいしいおだんごぱんだったろうなあ〜という気持ちも湧いてくる、ちょっとシュールなロシア民話です。

プレゼント

 

 

絵本をもっとめくってみる

「ぱん」という言葉が絵本に出てくるだけで、何だか心おどってしまうのが、不思議です。「ぱん」がモチーフの絵本をいくつか思い出された、おかあさんやおとうさんもいらっしゃるのではないでしょうか。

まして、この絵本は「ぱん」になぜか「おだんご」という言葉までついているのですから何だか得した気分!

カラフルな色は一切使わず、茶色を基調とした潔いシンプルな色で全ページが統一されていて、絵本としてはちょっと地味な印象すら受けます。

でも、この色合いが多くのこどもたちをとりこにしている、この絵本の魅力の一つなのかもしれません。

よくよく、何度もめくっていると、ふしぎなことに、ほかほか焼けたおだんごぱんだけでなく、うさぎやおおかみ、くまにきつね、そしておじいさんやおばあさんまで、こんがりやけたぱんに見えてくるのです!すると最初のページに描かれているちょっと血の気のない感じのおじいさんも納得がいきます。

最初はこの感じはおじいさんがとってもお腹が空いているからなのだなあ位に思っていたのですが、実はこの色が私たちのパンを食べたくなる欲求に一役買っていたように思います。

ところで、ロシア民話と言えば、日本で有名なのは「おおきなかぶ」。
日本の民話なのでは?と思う位、日本に浸透し誰でも知っている絵本(お話)ですね。

一方、先日、あまり知られていないであろう「バーバ・ヤガー」というロシア民話の絵本を読みました。深い森の中で、鶏の足のように建つ小屋に住む、バーバー・ヤガーと呼ばれる恐ろしい魔女です。大人が読んでも恐ろしい感じのする絵本です。

深い森には恐ろしい魔女がいる。もしくは妖精や小人が住んでいる。民話や絵本の中では森ーつとっても、そこには非現実的な世界が現実の様に描かれ、子どもたちに古くからの教訓や夢、なんと言っても想像力を与えてきました。

ところがロシアの1920年代後半位からは、子どもたちに現実社会のしくみを与える必要があるとして、森も資源のーつとして教育的な絵本が多く出版された時期があるようです。戦争を推奨するかのような絵本すらもあったようです。

ロシアに限らずですが、絵本も国策のーつとして利用された時代があったのですね。こうして、絵本も大人の都合でその表現方法にも様々な時代を経て、今があり、その現代ですらも例外ではないかもしれません。

例えば、今は子どもが悪人、善人関わらず、誰かについて行ってしまうような絵本は好まれない?みたいです。(知らない人についていってはいけませんということらしいです。)一時期、人権問題として『ちび黒サンボ」が絶版になったりしたこともありましたし、(あんなに絵本としてすばらしく面白いお話はないのに!)そういうことを絵本に求めるのはどうなのか?教育の問題はもっと別のところにあるのでは?という気もしますが、考えた方によっては一部はそれも今の時代の民話的な要素なのかもしれません。

でも、やはり絵本の中では森の中に魔女や妖精や小人やトトロ?が住んでいるかもしれない、住んでいるに違いないという想像力を残して置きたいですね。

絵本バックナンバー

 

★ぱんが出てくる絵本★

からすのパンやさん (かこさとしおはなしのほん (7))

ジオジオのパンやさん (あかね書房・復刊創作幼年童話)

ぼくのぱん わたしのぱん (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)

 

★ロシア民話★

おおきなかぶ―ロシア民話(こどものとも絵本)

マーシャとくま―ロシア民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)

てぶくろ―ウクライナ民話 (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)

 

プレゼント

 

 

NPO法人セカンドブックアーチ

NPO法人セカンドブックアーチについて

読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。
寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://www.npo-sba.com

Filed in: あの子の絵本箱

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文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

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