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【プレゼントあり】赤ちゃんと一緒に豊かな時間 0歳~

2015年10月13日 9:54 | 約7分で読めます
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のせて のせて
松谷みよ子・さく
東光寺啓・え
松谷みよ子
あかちゃんの本 童心社

まこちゃんが赤い車にのってはしります。
「ストップ!のせて のせて」とうさぎやくまやいろんな動物がまこちゃんの車に乗り込みます。
シンプルな展開にあたたかい挿絵。赤ちゃん絵本ながら小さな起伏もあってちゃんとワクワクもします。
松谷みよ子さんの心地よい文と東光寺さんのあたたかい挿絵のロングセラーの赤ちゃん絵本です。

絵本をもっとめくってみる

今回ご紹介した「のせてのせて」は松谷さんの赤ちゃん絵本シリーズの内の1冊です。赤ちゃん絵本の代表作「いない いない ばあ」などはブックスタートの中に入れている市区町村もあります。この活動を私も何年か前に知り、ブックスタートの歴史、その活動を何とか日本にも広めようとイギリスへ視察に行かれた方の本を読み、その熱意に感服したのでした。

ということで、今回はブックスタートについて少しお話したいと思います。ブックスタートとは絵本を通して赤ちゃんと保護者が楽しく豊かな時間をもてるきっかけをつくり、また地域が子育てを応援する意味も含めて検診時などに無料で配布される絵本セットの事です。図書館で本を借りる時に便利なトートバックに絵本2冊ほど、子育ての為の情報冊子などが入っていて、絵本の内容は各地域で異なります。また、ただ配布するだけでなく、絵本をその場で赤ちゃんに読んでその反応を体験してもらい、お家に帰ってからも絵本を読むきっかけにしてもらうという点もブックスタートのポイントです。

赤ちゃんは絵本がまだわからないのではと思っている方もいらしゃるかもしれませんが、大丈夫。赤ちゃんでもちゃんと絵本を楽しむことができるのです。今回ご紹介した絵本は赤ちゃん絵本の先駆けとして知られている松谷みよ子さんの子ども達への温かいまなざしを感じる絵本です。なによりもお母さんがお膝に乗せて、読聞かせてくれる、その温もりや声を聞いているのです。 その意味でブックスタートは早期教育的目的ではなく、あくまで赤ちゃんとその保護者とのコミュニケーションとしての活動です。

もともとは1992年にイギリスで始まった活動ですが今日では日本の各地でも見られるようになってきました。2001年に日本でも本格的な活動が始まりました。日本では現在の実施自治体は934市区町村です。※NPOブックスタート調べ

また、検診時などで配布することが多く、もし受け取っていない世帯などがあれば、赤ちゃんがちゃんと検診に来ているか、困っている事はないかという目安にもしていると読んだことがあります。
※茅ヶ崎市でも7ヶ月検診の際に配布しているようですが、調べたところ、茅ヶ崎市では松谷さんの絵本ではありませんでした。

詳しくはNPOブックスタートのHPをご確認下さい。
http://www.bookstart.or.jp/about/point.html

さて、この「のせて のせて」では、まず、子ども達の興味を引いてやまないのは、なんといっても子ども達が大好きな車が出てくるところでしょう。しかもかなり、そうまこちゃんには随分と立派な本格的な車!こんな立派な車ならうさぎもくま2匹も軽々乗ってしまいますね。
さて、心地よいリズムで繰り返されるテキスト(文章)にも注目してみました。中でもねずみの場面になるとこんな文章です。「・・・・ねずみのおかあさんがてをあげています まあー」。絵にはたくさんの子ねずみたちの絵が描かれているのですが、文章では子ねずみとは一言も言わず、思わず「まあー」とでた言葉で表現しています。この方が「たくさんの子ネズミが」というよりも、うんと臨場感がありますね。そしてまっくらなトンネルを抜けていく場面。ちょっとしたドキドキも味わえます。そして「でた!おひさまだ! さあ いくぞ、びゅーん」というみんなが車に乗って満面の笑みの見開き。ん?さあいくぞ?どこへ行くのかしら?と最後の半ページには文章こそありませんが、まこちゃんの車の行く先には「遊園地?おとぎの国?」なんとも楽しそうな場所が見えています。

戦後70年の今年。戦争を少女時代に体験し、「戦争のことを絶対忘れてほしくない」と語った松谷みよ子さんがくしくも今年2月にご逝去されました。今回取り上げた絵本は穏やかな楽しい赤ちゃん絵本でしたが、松谷さん著作のシリーズには戦争のことを語った絵本も数多くあります。戦争という概念がまだない子ども達ですが、小さな子ども達にもわかるようにと描き上げた絵本もあります。是非、こちらもお手に取ってみて下さい。

絵本バックナンバー

 

★松谷みよ子さんの赤ちゃん絵本★

いないいないばあ

いいおかお 

おさじさん

「おさじさん」は、あのこの絵本箱バックナンバーにて絵本レビューを書いています。http://www.fubolabo.jp/ehon/osajisan/

おふろでちゃぷちゃぷ 

★松谷みよ子さんの戦争をテーマにした絵本★

ぼうさまになったからす 

まちんと 

NPO法人セカンドブックアーチ

NPO法人セカンドブックアーチについて

読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。

寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://www.npo-sba.com

Filed in: あの子の絵本箱

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文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

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