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【プレゼントあり】一生手元に置きたい絵本

2014年10月7日 11:20 | 約4分で読めます
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「森にめぐるいのち」片山令子・文 姉崎一馬・写真 フェリシモ出版おはなしのたからばこより

しずかな森。
ありとあらゆる葉っぱでおおわれている森。
しずかな森に、大きな音がひびく。
森じゅうがふるえて、ゆれる。
大きな木が倒れる音だ。

こんな詩のような文章で森の写真と共に物語が始まる。
動物たちが暮らす森、光の森、雪に覆われた冬の森、雪解けの春の森、森にめぐるいのちを美しい写真と文章で綴った絵本。

 

プレゼント

 

絵本をもっとめくってみる

通っていた幼稚園の裏山にお散歩コースがあり、よく私たち園児は先生に連れられて、山に散歩に行きました。
木漏れ日から入る光を浴びながら一列になって細い山道をワイワイ言いながら通り、道のすぐ横は足を踏み外したら相当下まで転がり落ちてしまうだろう
強い傾斜がありました。今思うと随分とすごいところを散歩していたものだとも思いますが、不思議と怖いという感覚はありませんでした。
はっきりとは覚えていませんが、山の片側から入って幼稚園の裏?に出てくる。そんな散歩コースでした。
まるで魔法の入口から帰ってきたように、山から出た瞬間は戻って来た喜びと冒険が終わってしまった寂しさと
なんだかそんな気分でした。

あれは(山での散歩は)特別な日の出来事ではない、日常のことでした。
森に入って良い気をもらう、なんだか元気になる。
今でこそ良く耳にする「マイナスイオン」を子供ながらに感じていたのかもしれません。

さて、片山令子さんの文は声に出して読みたくなりますが、この絵本はとりわけそうで、姉崎さんの清々しい写真に命を与えています。
今、自分の身体が森の中にあって、風にそよぐ葉っぱの音や小川の音、小鳥のさえずりが今にも聞こえてきそうなのです。
私はなんだか心がざわざわする夜は、寝る前にこの絵本を声に出して読んでから眠りにつきます。
あの頃の幼稚園の裏山のように、日常の1ページにこの絵本を置いているのです。

すると、まるで今、森に来てマイナスイオンをいっぱい浴びたかように不思議と落ち着きます。
血液に空気が流れて循環していくようで、命を、生命を感じる絵本です。

本当の意味でこの絵本を理解するのは大人なってからかもしれませんが、優しい、わかりやすい言葉で語られているので
まだ小さい子供たちの心にも「森にめぐるいのち」の意味が感覚的にすっと入っていくのではないでしょうか。
一生手元に置いて、成長の過程や大人になってからも読み返して欲しい1冊です。

 

絵本バックナンバー

★姉崎さんの写真絵本

はるにれ (日本傑作絵本シリーズ)

ふたごのき

はっぱじゃないよぼくがいる (森をあるけば)

プレゼント

NPO法人セカンドブックアーチ

NPO法人セカンドブックアーチについて

読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。

寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://www.npo-sba.com

Filed in: あの子の絵本箱

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文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

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