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【プレゼントあり】昔話のたのしみ

2014年12月5日 16:25 | 約4分で読めます
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かさじぞう
(こどものとも絵本)
瀬田貞二
再話
赤羽末吉 

むかしあるところに貧乏なじいさんとばあさんがあった。おおみそかのひにお正月のおもちを買うために5つのあみがさを売りに町へでかけるじいさんだったが、かさを買う人はいなかった。しかたなしに戻ろうとしたところ、吹雪にさらされている6体のじぞうさんを見つける。気の毒に思ったじいさんは売り物のあみがさと自分がつけていたあみがさをじぞうさんにかぶせて帰ってくる。元旦の朝、「よういさ、よういさ」とあみがさをかぶってやってきたのは…。

 

絵本をもっとめくってみる

定番の昔話は、改めて読むとゆるぎない安心感があります。日本で育った人ならだれでも知っているあらすじはDNAに組み込まれていたのではないかと思うほどです。
昔話はいろいろな方が再話や絵を手掛けているので絵本によって多少お話が異なるところもおもしろいところ。そもそも昔話はもともと口で語られてきたお話ですから、その地域や話し手によって省略されたり、脚色されたりしてきたのは当然といえば当然です。

多数ある「かさじぞう」の中でもこれはやはり赤羽末吉さんの絵がすばらしい。
実はこれ50歳だった赤羽さんの絵本処女作です。
和紙をバックに扇形の面に水墨画で描かれた雪景色は吹雪から正月の朝のすがすがしさまで見事に表現されています。
日本が誇る絵本画家、赤羽さんの本物の絵は小さい人たちにこそ味わって欲しいものです。
また、文中の「・・・ゆきがもかもかふってきたので・・・」、「すっぽりめしをさくさくたべて」「よういさ よういさ」「どっとはらい」などなど昔話ならではの、日本語ならではの豊かな表現を味わえるのも魅力です。
松谷みよ子さんの再話の中では、6人の子供を幼くして失ったじいさんとばあさんという前提がありこれが6体のじぞうさんへシンクロするように描かれています。
瀬田貞二さん再話のこの絵本の中でも朝「よういさよういさ」とやってくるのはじぞうさんとは言っておらず、「かさをかぶった6人のひとたち」と表現されているのもこの前提を踏まえているのでしょうか。
1つの昔話もいろいろな再話を読み比べてみるのもおもしろいかもしれません。

絵本バックナンバー

★赤羽末吉代表作★

スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ)

大塚勇三・文

 

だいくとおにろく
(こどものとも絵本)

松居直・再話

つるにょうぼう
(日本傑作絵本シリーズ)

矢川澄子・再話

 

したきりすずめ
(日本傑作絵本シリーズ)

石井桃子・再話


NPO法人セカンドブックアーチ

NPO法人セカンドブックアーチについて

読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。

寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://www.npo-sba.com

Filed in: あの子の絵本箱

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文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

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