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【プレゼントあり】「愛らしいかばくん」

2015年8月18日 6:12 | 約5分で読めます
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かばくんのふね

かばくんのふね

 

かばくんのふね(こどものとも絵本)

「かばくんのふね」 岸田衿子さく・ 中谷千代子え

ぷつん ぽちんと動物園に雨が降りはじめました。
ぽしゃぽしゃといつまでも止まない雨。
ついに動物園は洪水になってしまいます。
大きな動物達はこどもたちをかばくんの背中に乗せてくれるよう頼みます。
小さな動物達はみんな乗せてよとかばくんに頼みます。
「みんな乗せてあげるよ」とかばくん
かばくんのふねはゆっくり進んでいきます。

絵本をもっとめくってみる

「かば」とはなんとも不思議な生き物です。
ぞうのように愛くるしい容姿なわけでもなくきりんのように目立つ黄色の皮膚に特徴的な長い首を持っているわけでもありませんが、どうも子どもたちには人気があるみたい。
灰色でごつごつした皮膚。大きな口こそ特徴的ですが、「かわいい!」動物の代表選手ではないように思います。
そういえば私の周りにも「かば」が好きで「かばグッズ」には目がない友人がいます。
その密かな人気が気になる「かば」のこと。

個人的に「かば」という動物に今まで特別な感情はありませんでしたが、今回この「かばくん」の絵本を取り上げたのをきっかけに少し「かば」について調べてみました。

そもそもなぜ、かばくんのふねなのか・・・。これはいくつかの動物図鑑を開いてなるほどとなっとく致しました。
野生の「かば」の写真には鳥を載せた姿が何枚か写っていましたから。これは「かば」は共生する動物だからなのです。
つまり鳥は「かば」の皮膚に住む寄生虫を食べ、お礼にカバは鳥の休息所としてその大きな背中を貸しているというわけです。
その共生の姿はなんとものどかです。作者がなぜ「かばくんのふね」としたのか。
もしかすると、その姿から想像されたお話なのかもしれません。絵本の中で「のせてよのせてよ」とお願いしにくる動物達を心良く背中にのせてあげる「かばくん」にとってそれは日常的な行為だからこそかもしれません。

また「かば」はクジラ目に属しクジラと祖先を同じくする動物。つまり泳ぐのが得意なんです。
水より比重が重い「かば」は水底を歩くこともできるのだそうです。
しかも漢字で書くと「河馬」。
こうなると「かばくんのふね」はとっても説得力のあるお話。
そして何といっても中谷さんの描く「かばくん」は何とも愛らしい。その目も小さな耳も大きな背中や口もユーモラスであり、包容力を感じます。
こんなふねだったら1度は是非乗ってみたいものです。

「かば」といえば絵本「ぼちぼちいこか」も好きな1冊ですがこちらのかばものんびり、マイペースです。
これはどんなお話かというとかばくんがいろんな職業に挑戦しますが、ことごとく大失敗!その度に「ぼちぼちいこか」とのんびりと構えるかば君なのです。
こうして考えると「かば」が主役の絵本もかなりありますが、いずれもそのマイペースさに
も人気があるようです。(本当は結構獰猛らしいのですが)

こうして考えると動物達は本当に絵本の宝庫です。
その姿や習性を生かして絵本のストーリーが生まれてくるのですから。
「かば」にもまだまだ語り尽くせぬ魅力が隠れている事でしょう。
しばらく「かば」が気になる日が続きそうです。

絵本バックナンバー

 

★かばが主役の絵本★

かばくん (こどものとも絵本)

ぼちぼちいこか

おーいかばくん


 

NPO法人セカンドブックアーチ

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読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。

寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://www.npo-sba.com

Filed in: あの子の絵本箱

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文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

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