「FuBoLaboちがさき」は、茅ヶ崎で子育てをするお父さん・お母さんのための、より豊かで楽しい子育てライフを応援する情報サイトです。

【プレゼントあり】まだまだ描きたい!もっともっと塗りたい!

2015年3月4日 11:43 | 約5分で読めます
このエントリーをはてなブックマークに追加

ぼくのくれよん

おはなし・え 

長新太

おおきなくれよんが ごろごろごろ。これはいったい誰のくれよんでしょう?
にゅ~とのびてきたなが~いもの。そう、これはぞうのくれよん。
あおいくれよんで びゅーびゅー かいたら かえるが 池と間違えてしまうし、
ほかのどうぶつたちも ぞうが 描いた絵に びっくりしっぱなし・・・
とうとう、ライオンにおこられてしまいました。それでも やっぱり、ぞうは まだまだ
かきたりないみたい!長さんの絵本の中でも私が大好きな1冊です。

 

絵本をもっとめくってみる

絵本の大きさほど、様々な形がある書籍はないのではないでしょうか。皆さんもご存知の通り、絵本はA4ほどのサイズから縦長、横長、正方形、ピーターラビットのような小さなサイズ、本棚に入らないくらい大きなサイズまで実に種類が豊富です。横に読んできて、縦に切り替わるという絵本もありますね。この書籍の大きさのことを「判型」といいますが、その絵本の魅力を存分に表現できる判型を作家は考える必要があるのです。それは作家の意図でもあるからです。

例えば蛇の絵本や電車の絵本であれば、横長の判型の方がより効果的かもしれませんし、ぐんぐんと上へ伸びていく、下にもぐっていくようなお話なら縦長の方が効果的でしょう。

この「ぼくのくれよん」も実にその判型が効果的に使われている1冊だと思います。そう、絵本の中でも「やや大きい」と感じるサイズです。ページを開くと、「このくれよんはこんなにおおきいのです」という文(「おおきい」のところは声も少し大きくして読むと良いと思います)とネコと同じ程の大きなくれよんの絵が描かれているので「うんうん、確かにおおきいね」と読者は納得するはずです。さらにページを開くと「ごろごろごろごろ」と画面いっぱいに色々な色のくれよんがまきちらされると、子供たちは音と視覚でその大きさを実感するでしょう。さらには「これはぞうのくれよんなのです」ときたらもう大納得です。ぞうは画面いっぱいにびゅーびゅーと色をぬりつぶしていきますが、その豪快な様がなんとも心地よいのです。これが手のひらにのるような小さいなサイズの絵本だったら、きっとこの絵本の魅力は半減してしまっていたでしょうし、これを読むと本当に子供たちが絵本を身体で読んでいるのだなと実感します。そして最後に「ぞうはまだまだかきたりないみたいで くれよんを もってかけだしました」とありますが、これはもう子供たちの気持ちそのものな気がするのです。

まだまだ描きたい!もっともっとぬりたい!子供たちは小さな身体で、このぞうのような豪快な気持ちなのだろうなと思うのです。大人もこんな風に塗れたら気持ちがいいでしょうね。

この絵本を読んだら是非、親子でくれよん持って、思う存分お絵描きしてみてください!

絵本バックナンバー

★判型が効果的な絵本★

おおきなきがほしい (創作えほん 4)

もりのなか

(世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

のぼっちゃう

(八木田宜子みどりのえほん 7)

★100かいだてのいえシリーズ★

100かいだてのいえ

うみの100かいだてのいえ

ちか100かいだてのいえ

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

 

NPO法人セカンドブックアーチ

NPO法人セカンドブックアーチについて

読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。

寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://www.npo-sba.com

Filed in: あの子の絵本箱

このエントリーをはてなブックマークに追加

文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

関連記事

関連記事はありません