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【プレゼントあり】ポケットってワクワク!

2015年2月2日 15:39 | 約5分で読めます
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絵本をめくろうタイトル

あひるの

バーバちゃん
神沢利子/作・
山脇百合子/絵
偕成社

あひるのバーバちゃんがお買い物にでかけます。スーパーで沢山お買い物したバーバちゃん。今度は買ったものを入れる袋を買うことに。バーバちゃんが買ったのは外側にポケットのたくさんついたリュックサック!イチゴやお菓子をポケットいっぱいに詰め込んで帰り道に出会ったのはなんと迷子のひよこたち。さあ、バーバちゃんはどうするのでしょう。楽しくてかわいい展開が待っていますよ。

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絵本をもっとめくってみる
今回は少し「絵本のタネ」についてお話しようと思います。
絵本のアイデアはどのように出るのかということをよく聞かれますが、私の場合、日頃から絵本になりそうな気になった事柄を少しずつメモにストックしておきます。絵本になりそうなというのは感覚でしかないのですが、それがフレーズなだけの時もあれば、その言葉を軸に多少のストーリーがついていたり、オチだったりといろいろです。

例えばなんとなくチョコレートの話を描きたいなという漠然の想いがあれば「チョコレート」とメモしておきます。もう少し具体的なメモだと、「冷蔵庫のドアポケットに入っているたまごたち。その卵ひとつひとつに顔を描いてみた男の子。」とか。「魚好きなお肉屋さんとお肉ずきな魚屋さん。2人は毎日それぞれのランチをとりかえっこします」とか。気になったことがあるとそれをとりとめなくどんどんメモしておくのです。
そしてそれを時たま眺めたりしていると、メモの中で何か訴えてくるメモがいたり、メモとメモがくっついてお話っぽいのができそうな気配がしてきたりします。

このあひるのバーバちゃんを神沢利子さんがどのようなきっかけで作ったのかはわかりませんが、私ならきっとアイデアメモに「ポケットのたくさんついたリュックサック」とメモしていたかもしれません。ポケットってそれだけでなんだか絵本に出てきそうですし、それもたくさんのポケットなんてそれこそ絵本の中で何かしてくれそう、何か起こりそうなワクワクした気配が漂っています。

この絵本の中ではバーバちゃんは、まいごのひよこたちをリュックの外側についたポケットに入れておかあさんのところまで運んであげます。

そしてこれはあくまで私の想像ですが、アメやチョコならありえそうだけど、イチゴだったらちょっと読者もびっくりしちゃうだろうなとか、ひよこが入っていたらそれは絵としてもかなりかわいいに違いないとか考えるわけです。
ちょっと意外な物、意外な展開を用意することも絵本をよりおもしろくする要素です。

また、もしバーバちゃんというキャラクター設定が先にあったのだとしたらバーバちゃんなら何を入れるだろうかとか逆にひよこをポケットに入れて運ぶバーバちゃんってどんなあひるだろう、どんな家に住んでいるだろうなどなど、つぎつぎにお話が膨らんでストーリー設定に肉付けがされていくわけです。

それが小さなアイデアにとどまらず、広がりを見せてうまい事を構成ができて最後にすとんと落ち着き場所を見つけられた時、1冊の絵本が出来上がるような気がします。

私は普段このようにしてお話を作ることが多いのですが、こうしてすでにある絵本のお話を解体して考えてみるのもおもしろいですし、絵本を描くということでなくても、日常のふとした1つの事柄に肉付けしてストーリーを想像してみるのも楽しいことです。小さい人たちはまだこうあるべきという概念がありませんからお子さんと一緒にやってみるのもよいかもしれませんね。

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NPO法人セカンドブックアーチについて

読まなくなった不要な本、またはもう読まないけれど捨てられない大切な本を地域のために役立てたいとの思いから、2007年より茅ヶ崎にて活動を開始。本をこよなく愛するスタッフで構成されており、本というものは読み終わった後に捨ててしまう、売ってしまうといった、たんなる消費物ではないと信じて活動しています。

寄付可能な本は、児童書・単行本・古書・各種参考書など様々。詳しくはホームページをご覧ください。

ホームページ:http://www.npo-sba.com

Filed in: あの子の絵本箱

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文:

1978年生まれ。茅ヶ崎に育つ。 大学時代に死生学に興味を持つ。セツ・モードセミナー卒業。 パレットクラブ絵本コース卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」「チャブックス」に参加。 2005年より、個展等にて作品を発表。第7回逗子市手作り絵本コンクール「優秀賞」受賞。 『てがみぼうやのゆくところ』にて、第35回講談社絵本新人賞受賞。本作がデビュー作となる。 加藤晶子ホームページ「アトリエメクル」 http://atelier-mekuru.com 「てがみぼうやのゆくところ」加藤晶子作 講談社 定価1300円(税別) 書店、amazon等にて販売中

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